黒太子エドワード
膠着する戦線を打破せんと、大陸に降り立った黒太子エドワードは、天与の軍才を遺憾なく発揮した。
その黒甲冑の行くところ、イングランド軍は勝利を重ねていった。
しかし、戦争の早期決着を望むイングランド王は、より大きな勝利を求めていた。
そして、フランス王を挑発し、決戦へとおびき出すため「騎行戦術」を取ることを決定する。
敵国の集落を蹂躙する、この戦術は、民への被害もまた、大きいものだった。
黒太子エドワードは、戦争の現実に思い悩む。
「イングランドの戦いは、誇りあるもののはず。だが、この戦術は―――」
気高い理想は、その行方を求め、惑っていた。
その黒甲冑の行くところ、イングランド軍は勝利を重ねていった。
しかし、戦争の早期決着を望むイングランド王は、より大きな勝利を求めていた。
そして、フランス王を挑発し、決戦へとおびき出すため「騎行戦術」を取ることを決定する。
敵国の集落を蹂躙する、この戦術は、民への被害もまた、大きいものだった。
黒太子エドワードは、戦争の現実に思い悩む。
「イングランドの戦いは、誇りあるもののはず。だが、この戦術は―――」
気高い理想は、その行方を求め、惑っていた。